悩みから自分を解放する「思考の癖」の操り方

Mind

「悩む人」と「考える人」の違いは何か?
どうやらこれには「思考の癖」が影響しているようです。
脳の思考するという機能について興味がある方は専門書や脳科学に触れてみるのも良いかもしれません。しかし、ここではそういった脳の機能を解説するわけではありません(笑)
自分自身の「思考の癖」に気づくことが大切であるということについてお話していきます。

思考の癖を客観的に捉えてみる

以下にいくつかの質問をしてみます。あなたはどのように捉えることが多いですか?

〇どうやら私の陰口を言われているようだ
 □すごく気になる、不安になる、憂鬱になる
 □気にしない、放置しておく

〇上司または同僚から少々複雑な仕事を頼まれた(期限付き)
 □面倒くさい、プレッシャー、嫌な気になる、不安になる
 □やる気になる、楽しく感じる、興味が湧く

〇何か行動するときは…
 □誰かがやるならやってみる
 □自分で決めてやってみる

〇気になるのは…
 □他者からの評価、見栄え
 □自己評価、自己満足度、貢献度

さて、結果はいかがですか?
色々なシチュエーションが想像できますが、どちらで考える機会が多いでしょうか?

事象は同じでも人によって捉え方が違うという事実

上の質問にシチュエーションが同じであった場合でも、おそらく人によって捉え方は違うと思います。
つまりは自分に起こっている『事象』によって捉え方が変化するのではなく、『自分がどう受け止めているか』によって決まっているということです。

例えば…
ある朝、起きたら外は雨が降っていました。

私は、出勤で濡れるし、(自転車やバイク通勤の人がバスを使うので)バスは混むし、嫌だな~と思いました。
しかし息子は、「やった!マラソン大会中止や!」と喜んでいました。

『雨』という事象は同じですが、捉え方は違います。どう受け止めるかは自分次第なのです。

『受け止め方』に口出しする人は案外少ない

あなたは、「その考え方はやめなさい!」「そのように考えてはダメです!」「考え方を変えなさい!」などと人生で何回ぐらい言われたことがありますか?そして、そのように言われて何回ぐらい変えたことがありますか?

実は、多くの人は『事象』に対する『受け止め方・考え方』について、それほど多くは口出しされてはいません。ほとんどの場合、『受け止め方・考え方』については自分で判断して決定していることが多いと思います。例え、誰かの提案やアドバイスを受けたとしても、結局は決めているのは自分自身であることがほとんどです。
「当たり前だよ」と思われるかもしれませんね。しかし、この「当たり前」を忘れている(もしくは考えたこともない)ことはありませんか?

ようするに…
『事象』による良し悪しはなく、自身の『受け止め方』『捉え方』『考え方』次第

『受け止め方』『捉え方』『考え方』は、ほぼあなた自身が判断し決定している

『思考の癖』を操れば、『事象』に左右されることはなくなる

冒頭の質問に戻ると、どちらで考える機会が多かったでしょうか?
これが、『事象』を前にしたときの、あなたの『思考の癖』ということになります。

脳はなるべくサボろうとする器官と言われています。そのため一番効率的に労力を使わずに行うためのルーティン(決まった手順)を好みます。したがって、事象に対して思考する際には、いつもどおりのあなたの『思考の癖』を出そうとします。
冒頭質問の答えの『思考の癖』を好んで出そうとするのです。

「だったら仕方ないよなぁ~」「直せないよな」「性格だし…」

と思って諦めるのはちょっと待ってください!そう考えるのもただの『癖』です(自分でそう決めているので)。言ってしまえば、ただの『癖』ですから、ハッキリ言って変化できます。
感覚的に言うと、右利きを左利きにするよりも、ダイエットするよりも簡単です!
それはなぜか?思考ほど自由に変えることができるものはないからです(笑)
だって、ただ「そう思う」だけですので(笑)

「いや、そんな簡単に言うけれど…」「できる人がそういうことを言うんだよ」「何となくわかるけどさぁ~…」

はい!それ、『癖』です!!!私は変わると言っています。でも、「変わらない」と言っています。誰が…そう!自分です!!!

もう一度確認します

ようするに…
『事象』による良し悪しはなく、自身の『受け止め方』『捉え方』『考え方』次第

『受け止め方』『捉え方』『考え方』は、ほぼあなた自身が判断し決定している

「悩む」を「考える」に変化させるために『思考の癖』を操る

ここまで分かってきたら、この『思考の癖』単なる『癖』を変化させるようにトレーニングです。トレーニングと言っても、ジムに通う必要も、特殊な機器も、食べ物も必要ありません。(ちなみに運動は心理的にGOODという研究は多数あります)
何をトレーニングすれば良いのか、それは…

『事象』に捕らわれていることにハッとして

自分がそれをどう受け止めているかに集中するよう切り替え

受け止め方を都合よく考える

です!!!(笑)

「悩み」として捉える人の特徴としては

  • 他人と自分を比べる
  • 『事象』や『環境』に依存している
  • 他者からの評価に期待している

つまりは、集中していることが自分以外であるときです。このように捉える人の「悩み」を解決する方法は

  • 他人より自分が優れていると言わす、思わせる
  • 困難な事象が起こらないように環境に変化してもらう
  • 他者から評価が得られるように他者の意見を操作する(他人に考えを改めてもらう)

のような、自分以外の人や環境に変わってもらうということになります。人間は本来他人に言われて変わりたいと思うものではありませんよね。自分で決めたいし、自分で考えたいし、自分で行動したいものです。皆さんも母親に「宿題しなさい!お風呂に入りなさい!」と言われて「うるさいなぁ~、今やろうと思ってたのにぃ~」なんて経験ありませんか(笑)
他者や環境に変わって貰おうとすることは、とっても難しいことです。つまり、上司や同僚、先輩、後輩、恋人、夫婦などの他者や、会社・組織・社会・地球などの環境に変わって貰うことは難しいということです。
つまり、こういった思考の癖では「悩み」は解決しないのです!

したがって、上で説明した

  • 『事象』に捕らわれていることにハッとして
  • 自分がそれをどう受け止めているかに集中するよう切り替え
  • 受け止め方を都合よく考える

を実践し、自分自身を変化させることの方がず~っと簡単です!しかも、ただの『癖』ですし、体重や筋力とは違って、すぐに変化させれるものです(笑)

今日まで悩んできた人は、「悩むのや~めた」と決めてしまいましょう!自由ですからそれで大丈夫です(笑)。そして、自分の思考の癖に注目して、自分の捉え方に集中しましょう!それにより、「悩み」からいつしか「考える」ように変化していく自分を実感できるようになると思います。

「悩む」ことを好み、「考える」を嫌っている、自分の『思考の癖』を自在に操ってみてください!

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