【ちょっと待った!】考える前に「テーマ」を確認しよう!

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あなたは何かを思考するとき、最初に何について考えるのかテーマを設定していますか?つまりは思考する目的を明確にできているかが重要です。

日常やビジネスで、自分やチームが一体何について考えているのかが分からなくなってしまう事があります。そこで、テーマが明確になっていると、思考や議論の迷走せずに進めることができます。

ここでは考える前のテーマ設定の重要性について考えてみたいと思います。

思考する前に「テーマ」を設定する重要性

思考する前に「テーマ」を設定する重要な要素は以下の3つです。

  • 思考した結果、何を達成するのかが明確になる
  • どんな行動をすれば良いかの判断軸になる
  • 考え、行動した結果の成果軸を明確に持てる

簡単に言えば、「何について考えているのか?」ということがハッキリしているかどうかです。言い換えると、「どうなることをイメージ(想定)」して思考するのかが大切です。

【陥りやすい思考の罠】

思考するときには何かしら目的があると思います。
例えば…

  • 仕事を効率を上げて残業を減らしたい
  • デートで彼女に喜んで欲しい
  • サプライズでお祝いをしたい
  • 欲しいものを買いたい

目的は人の数だけありますね。
このような目的で思考していく過程で、色々な情報に触れていく内に、いつしか目的を見失うことってありませんか?

例えば、

  • 残業を減らす方法ばかりを考えて、実際は非効率的となっている
  • デートプランばかりを考えている
  • サプライズばかりを考えてお祝いの相手のこと(相手の求めること)を忘れる
  • 買うことが目的になって、なぜ買うのかという動機を忘れる

これらは【方法の目的化】となっている状態です

【方法の目的化】は社内会議やプロジェクト会議でよく起きる現象です。
方法論を生み出すことが目的となっている場合です。
本来「方法」はテーマ(目的)や目標があって、それらを解決するためにあります。
この「方法」ばかリを議論し、「方法を生み出すことが目的になっている」状態を【方法の目的化】と言います。

『そもそも・・・』を利用して思考の階層を上げていく

会議などで「そもそも何でそのような意見が出てきているとのでしょうか?」みたいに促したり、促されたりされた事って経験ありませんか?

「そもそも~」と思考したり、発言したりすることで、現在考えていることは「何のために」「何を解決(達成)したくて」取り組んでいるのかの本質(原点・根幹)に度々立ち返ることに繋がります。
そうすることで、「方法の目的化」を防ぎ、より目的達成のための「方法」の精度を向上させることができるのです。

上記の【方法の目的化】の事例を『そもそも~』思考で考えると…

  • 『そもそも』残業を減らしたとなぜ思っているのか⇒どれぐらい減らせばそれが叶うのか
  • 『そもそも』彼女が喜ぶことはどんなことか?
  • 『そもそも』サプライズを仕掛けて、相手にどのように感じて(喜んで)欲しいのか
  • 『そもそも』その商品を欲しいと思うのはなぜか?

このように思考することで、「何について考えているのか」、「何について考えなければならないのかか」のテーマについて明確にしていくことができます。

テーマが明確になると、どのような状態になればそれが達成できるのかといった「状態」までも明確にすることができます。
あとは何百、何千通りもある「方法」から達成に有効なものを選択できるようになります。
その「方法」が有効であったかのチェックも「達成できた状態」を既に設定しているので、振り返った時の成果軸になっているわけです。

都合の良い【失敗から学ぶ】を回避する

よく「失敗から学べばいいよ」と聞くかと思います。これを都合よく解釈している人を多く見かけませんか?
「失敗しても次があるから大丈夫です!!」
元気よく前向きに挑戦する姿勢は大いに尊敬に値します。しかし…
それでは単に「失敗」しただけで終了です(苦笑)。

「失敗から学ぶ」ためには、『何が原因で失敗したのか、失敗したと考えているのか』を思考し、それを踏まえて次の行動の選択に活かすことにあります。
ようするに、何も思考せずにいる人(気にしない人、気にして凹むだけの人)には当てはまらない言葉です。

【失敗から学ぶ】ためにも重要なテーマの確認

前述したように、思考する前に「テーマ」を設定できている人は、
テーマ(目的)設定・確認⇒達成目標の設定⇒方法⇒目標達成度の確認
が行える思考サイクルになっていますので、『失敗』の原因についても確認・理解ができ、同じことが起きないように回避できる経験として蓄積することが可能となります。これを『失敗から学ぶ』状態と言えるかと思います。

もうひとつ重要なことは、上記のように思考できる人は、「失敗」とすら捉えていないということです。したがって、気にするというか深く考えるでしょうし、凹む悩むというか原因を追究するでしょう。なぜなら目的(テーマ)達成が中心であるからです。選択した「方法」に原因があったのか、目標設定に無理があったのかなどを考え、すぐにどうすれば良かったのかと思考しています。

この思考になるマインドについてのヒントは「驚くほど簡単に自分の思考を整理する方法」

まとめ

以上の理由から、思考する前に「テーマ」を設定することは重要であり、それを行うことで

  • 思考した結果、何を達成するのかが明確になる
  • どんな行動をすれば良いかの判断軸になる
  • 考え、行動した結果の成果軸を明確に持てるようになる

みなさんも一緒にトレーニングしましょう!

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